不登校児にあう勉強方法とは 起立性調節障害(OD)の三男の場合
五月雨登校になってきた三男が勉強をしたい!と言い出しました。学校に行きたいと思う気持ちが戻ったのであれば、遅れてしまった勉強を何とかしたい、そう思うのは当然です。
同じ学年の人が同じペースで勉強していくという学校の授業形式では、長期的に休んでしまうと授業についていくことが難しくなってきます。
授業について行けないことがさらに学校へと足が遠のく原因となり悪循環を引き起こしています。
たとえ「その時は真剣にそう思うけれど、やっぱりダメ」だったとしても、気持ちは受け止めてあげたい。三男の意向に沿った勉強方法はあるのか、考えてみました。
どんな勉強方法があっているのか
家庭教師
メリット
不登校児用のカリキュラムで個別に対応してくれる
・カウンセラーの資格をもつ専門家が在籍している家庭教師塾もあり、その子に合ったサポートを受けることができます。子どもの特性を理解してサポートしてもらえるのはうれしいです。
デメリット
費用が高い
・一人一人に合わせた個別対応なのでやはりそれなりの費用となります。
時間が決められている
・ODの子はその日の天気や気圧、体調などによって症状が変化するため、決められた時間に勉強するということができないことがよくあります。体調によっては変更が必要な場合があり振替制度の充実度を確認しなくてはなりません。
塾
メリット
人に会う機会を持てる
・本当は友達が欲しいと思っているので、会いたい子がいればモチベーションはあがります。
学校の授業をサポートしてもらえる
・勉強や受験に関わるノウハウがあるので相談に乗って欲しい時にはやはり塾に通っていると安心です。学校の授業に合わせたサポートがあります。
デメリット
会いたくない友達がいると行きづらくなる
・不登校児の最大の難関です。苦手な子が同じ塾にいると通うのはかなり難しくなります。
費用が高め
・個別指導になるとさらに高くなります。
時間が決められている
・家庭教師と同様、時間とさらに場所の制約があるため、こちらもやはり振替制度がどの程度のものなのかを確認する必要があります。
塾は学校に行くのが難しい場合、塾に行くことにも抵抗があることがあります。そもそも授業についていけない状態であれば塾でもついていけない場合がほとんどです。外にどれだけ出ることができるかや勉強の理解度など、子どもとしっかりと話し合い、見極めが必要だと思います。
ネット通信での学習方法
メリット
時間や場所の制約がない
・ODの子は夜になると元気になるため、明日は学校に行けそうな気がしたら少しだけでも勉強をしてみようと思うこともあります。そういうときこそ、かなり有効な手段だと思います。
コスパが良い
・塾や家庭教師から比べるとかなり手ごろな価格となります。
やりたい授業を受けられる
・さかのぼって授業を受けることができたり、出来る時に自分のペースで出来るため、取りこぼしがなく勉強できます。
デメリット
すぐに質問できない
・目の前に先生がいるわけではないので分からないことがあった場合すぐ対応ができません。
一緒に勉強する仲間がいない
・ライバルがいないので張り合いがないと感じる場合はモチベーションを保つのが難しいかもしれません。
ODの子はどちらかと言えばマイペースタイプが多いので人の目を気にせず学習できる方がかえって好都合かもしれません。
やる気がないとできない
・一人だけの勉強なのでやるかどうかは全て子ども次第です。
三男に合いそうな2社
色々考えましたがやっぱりネット通信がよさそうなので、早速調べてみました。そこでわたしは数ある通信教育の中でも不登校でODの三男に合いそうなものを二つ絞りました。
すらら
教材 |
パソコン・タブレット |
費用 |
7,480円~ |
学習内容 |
小1~中3までの範囲 |
その他の費用 |
入会金10,000円 |
お試し期間 |
無料体験あり |
運営会社 |
(株)すららネット |
特記事項 |
不登校生出席扱い可能 |
すららは不登校児童生徒の出席扱い要件を満たしている教材です。平成17年に文科省はITを活用した自宅学習でも出席扱いにするという方針を決めました。
出席扱いにするには学校との連携が必要で、本人に勉強するという意志が認められれば、十分に活用できる教材だと思います。
本人のやる気がどの程度のものなのかまずは見極めてから考えることにして、今回はとりあえず保留としました。
スタディサプリ
教材 | パソコン・タブレット |
費用 | 980円 |
学習内容 | 小4~高3までの範囲 |
その他の費用 | テキストは別途購入 サイトから印刷もできる |
お試し期間 | 2週間無料 |
運営会社 | (株)リクルート |
特記事項 | 12か月コースだとさらに2か月無料 途中退会しても差額が返金される(問い合わせが必要) |
スタディサプリの最大のメリットはやはりそのずば抜けたコスパの良さです。三男は最初は「やるやる」と張り切って言いますが、やってみるとやっぱりできなかった、ということがよくあります。
あまりにも費用が掛かってしまうと、挫折した時のダメージが(特にわたしに)大きくなるため、ここは転んだとしても痛手を最小限に留めておくためにスタディサプリをやってみることにしました。
スタディサプリをやってみた
入会手続き
さっそく入会手続きを取りました。画面にしたがって入力していくだけなので難しくはありません。
保護者用と子ども用のアカウントをそれぞれ作成します。子ども用のアカウントは子どもがログインしやすくてわかりやすいパスワードを設定しました。
やってみたどうだった?
うーん わかりやすいけれど、授業が長すぎて最後まで聞いていられない
やる気にはならない?
うん、あんまり。
・・・・・・・(;'∀')
と言ったきり2回目の授業を受けようとはしませんでした。
やはり集中力が低下している三男にはたとえ「神授業」であっても、頭の中に簡単には入ってこないようでした。
解約手続き
無料期間2週間が経過し「もしかしたらまた気が変わるかも」と解約せずしばらく様子を見ましたが、その後もアプリを開くことはなかったため、一か月をもって退会の手続きを取ることにしました。
解約の際にはまず子どものアカウントで利用停止をしてから親のアカウントで退会手続きを取ります。利用停止しただけでは解約にはならないので注意が必要です。解約の手続き自体は5分ほどで終了しました。
一か月分の負担も980円+消費税ということもあって、手軽にお試しができたのでお財布にも大きな負担をかけることなく退会、解約ができました。
返金方法
一括年払いすることにより2か月分の受講料が無料となります。
一括年払い=9,800円+消費税
そして、一括年払いが返金条件となっています。
返金額 = 9,800円 - (980円 × 利用月数)+消費税
こちらは自動的に返金処理がされるわけではなく、スタディサプリに対して返金要請をしなくてはなりません。
返金申請をヘルプページから行うと連絡メールがスタディサプリから送信されます。そのまま指示に従って手続きをすれば簡単に返金処理がされます。
最後に
スタディサプリには無料期間中はお試し動画などではなく、実際の講義動画が学年関係なく視聴できます。学校に行けなくなった時点までさかのぼって勉強ができるため、不登校の子にはとても向いている教材だと思います。
いつでも好きな時間に勉強ができるのが最大の魅力の通信教育ですが、やはりやる気がないとどうしてもつまづいてしまいます。学習意欲を育てるためのサポートが三男にはもう少し必要なようです。
ODになった子どもが勉強をしようと思うのはなかなか難しいようですが、いつか本気で勉強をしたいと思った時のために、いろいろな勉強方法を模索しておき、いつでも引き出しから出せるようにしておこうと思います。
その他
三男には難易度が少し高いものだと判断しましたが、いつか機会があればまた検討してみようと調べてみたものをあげておきます。
スマイルゼミ
教材 | 専用タブレット |
費用 | 5,900円~ |
学習内容 | 5教科・漢検ドリル・計算ドリル・プログラミング |
教材などの費用 |
専用タブレット要購入 1年間継続で9,980円 |
お試し期間 | 全額返金保証 |
運営会社 | (株)ジャストシステム |
チャレンジタッチ
教材 | 専用タブレット |
費用 | 5,626円~ |
学習内容 | 5教科 |
教材などの費用 | 専用タブレットタブレットを返却すれば費用はかからない |
お試し期間 | 教材の無料体験あり |
運営会社 | (株)ベネッセコーポレーション |
Z会
教材 | iPad |
費用 | 7,378円~ |
学習内容 | 5教科・総合学習 |
教材などの費用 | iPadが必要 |
お試し期間 | 教材の無料体験あり |
運営会社 | (株)Z会 |
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