~祖父母を訪ねて~起立性調節障害(OD)に悩む三男の一人旅 前編
こんにちは、うめこです。
夏休みに入り、三男は一人でわたしの実家や親せきのところに10日間ほど滞在することになっていて、今回は一人で飛行機に乗っていきます。かわいい子には旅をさせろ、といったところでしょうか。
おじいちゃんおばあちゃんと過ごす夏休み
わたしは、飛行機でないと行くことができない実家から遠く離れた場所で、夫と子どもたちと暮らしています。そして夫の実家もわたしの実家と同じ街にあります。
わたしは、子どもたちには小学生の頃から、連休や長期の休みを利用して子どもだけで飛行機に乗せて、わたしや夫の実家に行かせるようにしています。
子どもにも年老いた父母にも、ほどよい刺激があったほうがいいと思っているからです。
近年、子どもの声がうるさいという年配の方が増えているのを、子どもが小さかった時には特にひしひしと感じることがありました。
祖父母と子どもの接点が昔から比べて明らかに少なくなり、離れすぎてしまった結果理解するのが難しくなってきてるのかな、と思ったりもします。
せめて自分の父母にだけでも「子どもってこんなもんなんだよ」というのを少しでもわかってもらいたい、
そして子どもにも親以外にも、いろんな価値観があるということを知ってもらいたい、そんな思いから時間があるときは子どもだけで、祖父母のところに行ってもらうようにしています。
実家の父母たちも、孫のたまの訪問はとても喜んで迎え入れてくれます。あ、でも近くにいたらいたで、やはり鬱陶しい顔をするような気はするなー・・・。
一人で飛行機に乗ることができるの
飛行機は目的地まで必ず連れていってくれるので、子どもだけでも安心して利用できる交通手段です。
今回は、上の兄二人は多忙を極める夏休みを過ごしているので、同行することはできません。
三男一人での旅となります。もちろん、三男自身がたとえ一人であっても行くことを心から希望しています。
いつもANAを利用していて、そのためにANAのクレジットカードを持ち、マイルを少しでも貯めようと毎日の買い物に使っています。クレジットカードのマイルは決してないがしろにしてはいけません。使い方やランクにもよりますが、1年間で飛行機で移動できるくらいのマイルが貯まります。
我が家では貯まったマイルを使って特典航空券で飛行機に乗っています。
毎回できるだけハイシーズンは避けながらも一番行きやすい日程を設定するのですが、今回は夏休みに入ってすぐ7月中に訪問することを、三男と相談をして決めました。
そして三男は12歳になったため、いつも利用していた係員が付き添ってくれるサービス「ジュニアパイロット」は今回から利用できません。
お願いすればきっとサービスを利用させてもらえたとは思いますが
そんなのは、もういらないよ。一人で大丈夫
一点張りでした。
もう一人で飛行機くらい乗れるよ
意気衝天とした態度です。
セキュリティーから一人で行動できるよ
ほんとうにだいじょうぶ?
だいじょうぶだってば、しつこい(-"-)
一人でセキュリティーを越えて飛行機に乗ったことは今までありませんが、大丈夫だそうです。三男の意思を尊重して一人でやらせてみることにしました。
家を出発するまで
その日起きたのは10時でした。前日から11時に出発すると言っていたので、最近の生活リズムの乱れ具合から考えると起床時間としては、まあまあといったところでしょうか。
1学期後半、生活リズムはどうしようもないくらい乱れていました。起立性調節障害(OD)の三男は雨が降っている日は本当に朝起きることができません。
今年はいつまでたっても梅雨明けせず、7月は午後2時~3時近くに起きることが多かったため、起きた時間にはすでに学校は終わってしまっていたという状況です。
お昼ご飯は空港で取ることにして、気持ちを整えながら出発の準備をして時間を待ちました。
飛行機は待ってはくれないよ
と言って前日にほぼ全ての荷物のパッキングは済ませてありました。
いつもギリギリになって慌てて用意するため、出かける前にストレスMAXになることが多いのですが、今回は穏やかに出発までの時間を過ごすことができました。楽しみな時はちゃんとできるのですね。
家を出発してから
空港までは車で約一時間半。飛行機の時間までにはかなり余裕を持って出発しました。
「普通」といういい方は今のわたしにはとても抵抗がありますが、でもそれが「普通」のはずです。 え?普通ですよね? うん、普通のはず(笑)
起立性調節障害(OD)の三男はせっかく朝起きることができたとしても、どこに行くにもいつもギリギリまで動くことができません。体調がそうさせるのか気持ちがそうさせるのかは不明です。
本人なりに努力した結果最終的に行動ができたのであれば、その事実を認めてあげることが大切だ、ということはわかってはいても、
ギリギリに行動するのがイヤなわたしには、本当の意味で三男の思いを理解をしてあげることはできないんじゃないかと思っています。
先生には三男は体調が悪いから遅刻しても大目に見てほしいと訴えながらも
本当はなんとかなるんじゃないだろうか、
こんなルールを守れないなんてこれから先一体どうするというんだ、
という気持ちの狭間の中でいつも揺れ動いているのも事実です。
わたしと三男は違うんだ、と余裕を持って動くことが難しい三男のことを、余裕を持って出かけた今のわたしと重ね合わせて、そんなことを考えながら運転していたその時です。
あ、荷物忘れた!
お土産や着替えなど詰め込んだスーツケースをまるごと家に忘れてきたことに気がつきました😅
家を出発してから15分後のことでした。
三男と二人で大笑いしながら家に戻り、仕切り直しです🤣
余裕を持って行動することはこんなに大切
なぜ荷物のことをすっかり忘れて、なぜ荷物のことを思い出したのかはよくわかりません。
でも早く出発したので、30分ほどの時間のロスは特に問題ではありませんでした。
国際線を利用するとき2時間前に集合するのは、万が一パスポートを忘れてしまっても2時間あれば家に取りに帰ることができる人が多いため、2時間と設定していると聞いたことがあります。パスポートを忘れる人、結構いるらしいです。
それはともかく、社会生活を営むためには、時間は絶対に守らなくてはなりません。
三男は、余裕をもって動くことは大事なことだとわかってくれたでしょうか?って、何度も言いますが当たり前のことです。そうなんです、当たり前のことなんです。
今回のようなことの積み重ねで、自分がどうあるべきかを考えるきっかけになってくれればいいなと思ったりもしています。
でも、当たり前の事なのできっと三男も分かっているはずです。分かっているのにできないって想像以上につらいことなのかもしれません。
後編へ続く
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