うめこの日記 

起立性調節障害(OD)と診断された三男との日々の記録

ネット上での友達と交流すること 起立性調節障害の三男の場合

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三男が最近、明るくなってきました。朝も少しずつ起きるようになっています。まだまだ安心できる域ではありませんが、これにはおそらく、ネット上のフレンドたちとの交流が大きく影響していると思います。

 

 

見知らぬお友達との交流

 

三男が最近楽しんでいるのが、インターネット上で知り合った人とネットワークに接続して会話をしながら一緒にゲームを共有することです。

 

初めて見知らぬ人と話をしていることに気づいたとき、わたしは無用なトラブルに巻き込まれたらどうしよう、と制限をかけていなかった事を後悔しました。

 

ところが楽しそうに話をしている姿を見て、まずは三男と話し合いをして、きちんと考えてみることにしました。

 

ちょうどいい距離感

 

見知らぬ人と話をするのはお母さんあまり賛成できないけれど

どうして?

だって知らない人だし、どんな人かわからないでしょ

わからないからいいんだよ 

ん?

適室の人はグイグイくるから重いし、顔は見えてるけれどそっちの方がよっぽど知らない人でしょ

うーむ・・

これくらいのほうがちょうどいいの

そっか、楽しいの?

うん!!

じゃ、このままお友だちとお話ししていきたい?

うん 自分のことは言わないようにしてるよ



思いのほかしっかりとした意思表示をしてきたと感じたので

 

 個人情報は一切公開しないこと

 会う約束は絶対しないこと

 

を条件にとりあえず容認することにしました。

 

 

 

umeko-art.hatenablog.com

 

 

どんどん増えるフレンドたち

 

それからはたくさんの人たちとのネット上での交流が始まりました。年齢は小学生から中学生のほぼ同世代の男子で、平日の昼間も話していることもあります。三男と同じようになんらかの事情により学校に行っていない子との交流も盛んに進んでいるようです。



相手にうるさい!と言って会話を放棄したり、逆にだんだんと言葉が乱暴になり相手から一方的に切断されたり、ゲームの世界をグチャグチャにされたと言って怒っている時もあります。

 

一般的なコミュニティの中ではあまり得意ではない自分の気持ちをストレートに表現することを、ここではすんなりできるようです。

 

歌をお互いに歌いあって笑ったり、年上の子には敬語を使って話していたり、待たせてごめんね、などと三男なりに気づかいしながら会話する様子も見て取れます。

 

中にはとても気の合う子がいて「この子面白いんだよ♪」と教えにきてくれることもあります。

 

どんどん増え続けるともだち、止まりません(;^_^A



マズローの所属欲求、承認欲求

 

不登校の子どもを持つ親を対象にしたセミナーに参加したときにふれられた、マズローの欲求5段階説を思い出しました。

 

f:id:umeko_art:20190623150354j:plain



マズローの提唱する、欲求の階層をピラミッドで表現し原始的欲求に近づくほど底辺に書いた図。

自己実現理論(じこじつげんりろん、英: Maslow's hierarchy of needs)とは、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものである。

 自己実現論、(マズローの)欲求段階説、欲求5段階説、など、別の異なる呼称がある。

 ピラミッド状の階層を成し、マズローが提唱した人間の基本的欲求を、高次の欲求(上)から並べる。

 

自己実現の欲求 (Self-actualization)

承認(尊重)の欲求 (Esteem)

社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)

安全の欲求 (Safety needs)

生理的欲求 (Physiological needs)

 

ウィキペディアWikipediaより引用



これによると、三男は現在は「生理的欲求」「安全の欲求」のところまではクリアしたところにいて、つぎの「社会的欲求・所属欲求」の段階にいるのかと思います。



ん?でもネット上の世界は所属するものなのかな?どちらかといえばその次の段階の承認欲求に近いような気がする。飛び級なの??

 

興味が湧いたところですこし調べてみました。

 

p-shirokuma.hatenadiary.com




なるほど。ネット社会においては、所属する場所が見出せない代償として承認欲求を満たしている、と。

やはり今は所属欲求を満たすための段階にいるということでしょうか。ならば、トラブルに巻き込まれないようにしながらも今は所属欲求を十分に満たしてもらうのがよいと判断しました。





回復の兆し

 

完全不登校から五月雨登校できるまで回復してきていますが、ネット上のフレンドと交流をはじめた頃と、元気になりはじめた頃とちょうど時期が重なることに気づきました。

 

自分の気持ちを発散する場所があるということを知ったことで、精神状態がかなり安定したことが、実生活にも大きく影響してきていると思います。



終わりに

 

ネット上のコミュニティは三男にとっての居場所であり三男を受け入れてくれる安心できる場所であり、支えとなっているようです。

 

ゆくゆくは実社会のコミュニティに入っていくことが目標ですが、これがきっかけになるのであれば、利用価値は十分にあると思います。



このまま三男がどういう方向で何に向き合って行くのか、一緒に考えながらこれからまだまだ見守っていきたいと思います。



 

お読みいただきありがとうございました。


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