起立性調節障害(OD)の三男の一日
こんにちは、うめこです。
三男が起立性調節障害(OD)と診断されてから8か月ほど経ちます。
学校に行き渋りだしてからはちょうど1年。
不登校になる前には考えられなかったような日々を送っていますが、そんな三男との生活にもわたしなりの耐性ができ、以前には持ちようがなかった新しい価値観を今もなお展開中です。
今回は三男の一日の生活の様子をお伝えしてみたいと思います。
学校に行こうと思っている日
学校でどうしても参加しなくてはいけない行事などがある日は
前日から翌朝のことをきちんと話し合いをします。そうすると、明日は絶対に起きなくてはいけないという緊張からか、思いもよらない時間に起きてきます。
多くの場合朝6時(5時くらいの時もあります)わたしが声を掛けに行く前に、のそのそとゲーム機持参で起きてきます。
起きてすぐゲームを始めます。基本的に三男はいつもゲームをしています。それは平日でも休日でも変わりません。ゲームについてわたしがあれこれ言うことはありません。
学校に行く時間は三男自身が決めます。体調の良い悪いがあるそうです。わたしは口出しすることなく三男が動き出すのを待ちます。
二度寝をしたとき
学校に行こうと思っていても、調子が乗らない時は8時くらいから二度寝に入ります。そうするとたいていの場合はそのまま午後2時から3時くらいまで寝続けるため、学校に行くことはありません。
学校に送っていく必要がなくなることから、二度寝を始めたその時点でわたしは解放されるため、家事をはじめたり買い物に行くなり自分の時間を自由に使うことができます。
二度寝をしないとき
二度寝をすることなく10時くらいまで起き続けることができれば
3時間目から行こうかな
と登校宣言をしてきます。
授業が始まる5分前くらいから、やっとランドセルの中身をそろえ始めます。
教科書がない!! ノートがない!!
とここで大騒ぎになることも珍しくありません。どこにモノを置いたのかあまりよく覚えていないようです。
たいていの場合授業が始まった時間を5分くらい過ぎたころに家を出ます。
いつも授業の途中から教室に入っていくのは、休み時間中の他の学年や他のクラスの子に出くわしてしまうことを避けてのことだと思っています。
時間にだらしないというよりは、実はそこには緻密な計算が隠されているのだとわたしは思っています。
授業中に寝る
なんとか二度寝をすることなく学校に行けたとしても、体育や図工など参加型の授業では大丈夫ですが、社会や英語などの聞き型の授業はつっぷして眠ってしまうそうです。
眠たくなると本人の力ではどうにもならないみたいです。
先生や席が近い子も最近はそっとしておいてくれるようになったそうです。
帰宅後
登校後無事に学校に滞在することができても、帰宅後は疲れてゲームをしながら夕方くらいから眠り始めます。
そうすると遅くとも夜の11時には目覚めます。それから夕食を取り、また遅い時間まで元気よくゲームをして過ごします。そのとき目はギンギンに冴えています。もちろん眠れません。
そして翌日の朝はやっぱり起きることができません。学校に行った次の日から昼夜逆転が始まるときもあります。
学校に行こうとあまり思っていない日
朝の声掛けは、二人の兄たちと同時に軽く行っています。でもほとんどの場合わたしの声かけで起きることはありません。
起きない日は、家族全員が外出してから1時間おきくらいに起きるまで軽く声掛けをしています。
学校に行けたら行く、という日はあまり朝起きが良くない日が多いです。
10時頃に動き出す日もあれば、昼過ぎまで全く反応がない時もあります。
わたしに用事があって外出しなくてはならない日はそのままそっとしておきます。本人の話ではいつも午後1時前には起きているそうです。
昼過ぎから学校に行くことは2学期に入ってからすっかりなくなりました。朝の納得した時間に起きることができなければ、そのまま休んでしまうことが増えています。
習い事にはきちんと行ける
学校に行かない日はたっぷりと睡眠を取っているため、夕方以降から元気になってきます。
三男は週に3回ある習い事と、週に1回個別指導塾に通っています。学校に行かなかった日は夕方から外出するのに、心身ともにいい条件が整っています。
精神的に外出さえままならない時があったので、行きたいところには行くことが出来るようになり、とてもよかったと思っています。
習い事が終わったら、再び眠るまでゲームをし続けています。
わたしの行動
楽しいYouTubeを見つけた時は
一緒に観よう!
と言ってくるので手を止めて一緒に観たりもします。
ゲームはよくわからないので
うんうん
話を聞く程度です。
日中は三男にある程度合わせて生活パターンを変えながら行動していますが、
夜になると基本的には
おやすみ
と言ってわたしはそそくさと自分のタイミングで部屋にこもって休みます。
三男はわたしが眠りについた頃に、シャワーを浴び歯磨きをして寝る準備を整えてからベッドに入っているようです。これ以降の時間はわたしは三男には一切ノータッチなのでわたしの知るところではありません。状況と雰囲気だけで三男の行動を把握しています。
以前三男はお風呂も着替えも歯磨きもすることなく、毎日寝落ちしていた時がありました。
精神的に不安定なると、自分のことができなくなることが増えてくると言います。その点は今はかなり改善されてきました。
三男は遅くても深夜1時くらいには眠りについているといつも言っていますが、本当なのかどうなのかはわたしは知りません。
そして次の日何時に朝起きるのかも、朝になってみないとわかりません。
おわりに
いろいろなパターンがあるので必ずしもこんな感じでありませんが
三男は決して好き勝手に過ごしているわけではなく
これは起立性調節障害(OD)という病気のせいなのだ、とわたしは受け止めています。
1日登校すると昼夜逆転してしまったり、朝早起きができたとしても、日中起きているのが難しいのなら学校に行かせるのもどうなのかとも思うようになりました。ましてや学校に行くと生活リズムがさらに乱れてしまうのならなおさらです。
生活リズムが乱れているうちは社会に適応するのはなかなか難しく、そしてそのリズムを最適なものに戻す方法も分からず、学校に行かない事へ対する罪悪感に苦しんでいる三男を見ていると
学校に行けないことで、三男の全てが否定されることがないような環境を作ってあげたいと思いますがそれもなかなか・・・。
その環境に耐えられなければその環境を避ければいいさ、とわたしだけでもせめてゆる〜い感じでいてあげなくては、と思うわけです。
5年生の時の担任の先生にこんなことを言ったら「何を言ってるんだか!」と言われそうです(;^_^A
「子どもの為には何が何でも学校に行かせるべきだ」と力説していた先生です。
でもそういう考えこそが、子どもを追い詰めるということに気が付いただけでも私にとっては大収穫です。
不登校の子どもを持つ親はこうやって少しづつ様々な状況に適応していくということを覚えていきます。それを見て子どももきっと何か考えて行くのだと思います。
この毎日が三男にとって 実りのあるものになりますように。
お読みいただきありがとうございました。