9月入学について
こんにちは、うめこです。
9月入学を導入しては?!という議論。政府から導入は見送ると表明されて、ここ最近は熱っぽく報道されることもなくなりました。
今このタイミングで急いでやる事ではないという意見がもっともかな、というわたしは中立派です。どちらにしてもメリットデメリットはあると思います。
この時期が入学式?!☟ 暑そう・・(;^_^A
アメリカで暮らしていたことがあるわたしが思うこと
パックンが某番組で9月入学の議論をしていて「幼稚園を一年留年した」と言っていたのを聞いて思い出しました。わたしは長男と二男が幼稚園に入る年齢のころアメリカで暮らしていましたがその時、確かにそういう方、近くにいました。
いわゆる日本で言う「早生まれ」の子がそれに該当すると思われますが、クラスの中でも誕生月が遅かったり、体も知能も他の子と比較して成長が遅れていると思われる場合、その親は学年を1年ずらして幼稚園にエントリーさせるそうです。
その結果入学年齢が他の子より1年ずれたままその後も進級進学して行くことになりますが、それほど気にすることはないそうです。それよりもその子がそのクラスの集団生活についていけるかどうかを重視するわけです。
そしてパックンはハーバード大学に入学しました。すごい!!
日本では大学は高校を卒業した18歳以上でなければ受験の資格はありませんし、飛び級なんて制度ももちろんありません。
一方アメリカでは能力があれば飛び級して大学入学も認められているため、年齢の差は大きな問題ではないのかもしれません。
あまりにも若い年齢で大学に入学しても周りと同調するのが難しいということを聞いたことがありますが、選択の自由があるというのはいいことなのではないかな、と思います。
日本人はみんな一緒に進むのが基本
日本人に一体感があることが今回の新型コロナウイルス対策にもとても有効なのでは、という意見もあるくらい、日本人の誇れるところであるのは間違いありません。
でもそのことがマイノリティーの人を苦しめているのも事実だと思います。不登校の子は基本的に学校に行きたいと思っていて、でもそれはみんなと同じが当たり前、学校に行くのは当然のこと、遅れることはいけないことだという風潮があるからです。
みんなと同じにしなくてはならないことが辛いと感じる人がたくさんいるのです。
入学の時期なんてそんなのどうにでもなるのよ
そのテレビ番組には尾木ママも出演していて、パックンの「幼稚園留年した話」の後にそう言っていました。大切なのは入学の時期ではなく教育を全ての子どもたちに与えていくことだ、と。
尾木ママは9月入学の推進派でインクルーシブ教育を提唱しているんです。
インクルーシブは「包括的」という意味です。そして反対語はイクスクルーシブ「排他的・排除的」です。
今の教育制度はイクスクルーシブです。学校に行くことができない子や勉強ができない子は「排除」されていくからです。
インクルーシブ教育とは、排除されるのではなく、どの子にも包括的な教育を与えていくことです。9月からの入学にして今の子どもたちの負担をできるだけ軽くし格差を減らすような学習ができる環境を整えてあげようというのはインクルーシブ教育の一環だと思います。
そしてそれと同時に新型コロナウイルスの第2波・第3波に備えてネット授業環境も整え、勉強するタイミングを自分で選択することができるようになれば、不登校の子どもにも勉強をする環境を与えることができます。
全員が教育を受けることができる環境を作ること。たしか議論はそのあたりから始まったんですよね。
尾木ママの広い視野にはいつも感心させられます。
実現はなかなか難しい9月入学
でも9月入学の導入は見送りになりました。(と断言してもいいのかな?)いいところばかりが先走りしていて現実を捉えていないという意見もあります。
我が家の高3の二男は9月入学に反対です。これ以上受験生でいる期間を延長したくないそうです。予定より半年卒業時期がずれることがとにかく許せないとか。9月入学って本当に子どものためなのか?とわたしには現場の生の声が聞こえてきました。
親の経済的負担も半年延長です。大学生をこれから2名抱える我が家にとって負担増になること間違いなしです。
他にも課題は山積みで、わたしの想像力ではどんなことが起こるのかも正直言ってわかりません😅
でもこういう議論ができたことで、すべての子どもが教育を受ける方法を考えるきっかけになってくれたらいいなと思いました。
ODの子どもを持つ親の立場からすると、定時制高校みたいな夜型の公立中学校や通信制の公立中学校が市内にあってくれるといいのに、と思ったりもするわけです。我が家の三男は起きた時に学校は終わっていて、勉強は自力でしなくてはなりません。
9月入学になってもならなくても、包括的な教育ができるような社会になってくれればわたしはばんばんざーいなのです(#^^#)。
お読みいただきありがとうございましたm(__)m
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