うめこの日記 

起立性調節障害(OD)と診断された三男との日々の記録

起立性調節障害(OD)の診断がつくまで

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こんにちは、うめこです。


起立性調節障害(OD)の診断がつくまで、一般的にどういう経緯でどれくらいの時間がかかるものなのでしょうか。お子さん一人一人に事情があり、ご家庭にも様々お考えがあるので、診断を受けたタイミングや場所もまた、お子さんの数だけそれぞれ違いはあると思います。また似たような状況でも病気と捉えない場合もあるかもしれません。

 

ODの治療を開始したからと言って劇的に変化をするというわけではありません。薬を飲んでも治らないのなら飲む必要はない、治療をする必要がない、と思っている方も大勢いるかと思います。ですがわたしはODの治療を開始することができて幸運だったと思っています。もしあのまま何も知らずにいたら、わたしのメンタルは崩壊していたと思います。


今回は三男のODの診断を受けるまでのお話をしてみたいと思います

 

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児童精神科の先生の診断

 

不登校になり初めのころ、不登校=こころと考え、児童精神科を受診しました。三男は小3の時少しだけ不登校になったことがあり、その時にネットで評判の良い児童精神科の先生を見つけて受診したことがあったため、その先生の予約を入れました。

 

予約を入れてから受診まで1か月ほど掛かりましたが初診だと3か月待ちの人気の先生です。しかしやっと受診できた頃には、三男の昼夜逆転はかなり進んでいました。

 

先生、平日はどんなに起こしても朝起きないんです。睡眠障害とかではないんですか?

楽しいことがある日は起きれるんだったらそれは病気ではないよ。本当に病気だったら絶対起きれないからね。

そうなんですか!


『これは病気ではない』と聞いて、正直わたしは少しがっかりしました。

病気と言ってもらえれば、もしかしたらいい薬があって治るかもしれない、と思っていたからです。

病気でないのなら、わがままだ、甘えているんだ、という思いが強くなりました。

 

わたしは三男を厳しく叱責することもありました。そうすると、三男の症状は増々悪化し、普通に起きることができていた休日でさえ、昼過ぎまで寝ているようになり、やがてやりたいことも楽しみなこともなくりました。一日中ゲームばかりして外に出ることもなくなりました。

 

​​かかりつけの小児科の先生​​の診断

 

三男にはもともと持病があり、小1の頃から診ていただいている小児科の先生に相談してみようと受診しました。三男は以前から寝つきが悪かったため何度か処方していただいたことがあった「ロゼレム」という眠りにつきやすくするお薬が、今の三男の睡眠改善に期待が持てるのではないかと考えました。ODの子に処方されることがあるのは後に知りました。

先生、実は今不登校になっていて、昼夜逆転しています。夜早く眠らせたいのでまたロゼレムを処方していただけませんか?

お母さん、学校なんか無理して行かなくていいじゃないですか。

 え?

勉強なんかしたくなれば後でいくらでもできますから心配いりませんよ。

 はあ。

ロゼレムは本人が眠りたいと思う時に飲めばいいですよ!少しだけ処方しておきますけれど無理して飲まないでいいですからね。

 ・・・・。


と学校には行かなくても大丈夫だよ、ということを力説されました。あとから思えばODの本質を理解していたのでそう言ってくれたのかもしれませんが、ここでも私は病気という認識には至らずでした。

 

 

 

神経小児科の先生からの正式な診断​​​

 

​​三男が不登校になって約4か月経ったころ私の精神的疲労はピークに達していました。
いつもの様に朝から何か情報がないだろうか、とネット検索をしていると「不登校フォーラム」という広告が目に入りました。

 

不登校ならうちにも関係あるかもしれないと思い藁をもつかむ気持で参加してみることにしました。それは中高生向けの通信制の高校への進路支援のフォーラムで「三男はまだ小学生だし・・場違いかな?」とすこし緊張して会場に入りました


とある大学病院の小児神経科の先生の起立性調節障害(OD)の講演会があり、当初は三男に関係のあることだとはまったく考えていませんでしたが、トークが進むにつれ、三男の状態がかなりの頻度で当てはまることから、わたしはここで初めて三男はODではないだろうかと疑い始めました。

昼夜逆転していて困っているのですが、精神科の先生には楽しいことがある時起きることができるなら病気ではない、と言われました。 息子にODの可能性はありますか?

もちろん可能性はありますよ。
大人でも楽しいことがある時には元気になりますよね?それと同じです。

先生、うちの息子、診てもらえますか?

もちろん、ぜひいらっしゃってください。



さっそく受診の段取りを整えて、少し遠い大学病院のその先生のところに行きました。2回目の診察にて、起立性調節障害の診断を受けて治療を開始することになりました

 番外編 ファミリードクターのお話 診断前

 

 

日頃風邪をひいたときや、怪我をしたときに家族ぐるみでお世話になっている内科小児科の先生に、大学病院への紹介状を書いてもらうため、不登校起立性調節障害の相談をしました。大学病院での診断を受ける数日前のことでした。

 

起立性調節障害の診断って難しいんだよねー 薬飲んで血圧上げても本質的には治らないみたいだね。

 そうなんですか。

 どうだろうねー 治るものでのないのに、治療するのもねー・・・

・・・・・。

 

紹介状は快く書いてくれました。

 

おわりに

 

 

残念ながら起立性調節障害を治す薬は今のところありません。あくまでも対処療法となります。「薬を飲んでわざわざ血圧を上げる必要もないんじゃない?」「病気ではないよ」という回答もきっと間違いではないのだと思います。

 

 それにしても医療機関によってこんなに見解が違うなんて驚きです。医師の間でもODに対する認識はそれぞれだということのようです。

 

結論。。。診療科は間違えてはいけません。

 



お読みいただきありがとうございました。

 

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