片付けが始まるまで、そして終わるまで 起立性調節障害(OD)の三男の場合 不登校とトレーディングカードゲーム
こんにちは、うめこです。
モノを捨てられない
三男はモノを捨てるのが苦手です。どれもこれも思い出があるから捨てられないと言います。
もらったお土産が入っていた袋とか、映画のチラシとかが捨てられず、しかもそれが大量のハイチューの包み紙と一緒に机に上にどさっと置かれているので、どれがゴミなのかが全く判別できません。
スパイダーマンのイラストが描かれているビレッジバンガードの空の手提げ袋が、ベッドの横にずっと置きっぱなしでホコリだらけになっていたので、捨てようとしたらものすごく怒られました。最近スパイダーマンにハマっている三男にとっては、とても大切なものだそうです。
大量のカードゲーム
捨てられないもののひとつに、大量に放置されているトレーディングカードゲーム、デュエルマスターズがあります。
長男二男のものも三男が引き継ぎ、三男の時代になって爆発的に数量が増えました。でも、もうずっと三男が触れている様子はありません。
もし三男があえて見て見ないふりをしているのなら、そっとしておいた方がいいかもしれない。もしかしたらデュエマがトラウマになっているのかもしれない・・・。そう思う気持ちもありますが、
全く見向きもしなくなってからかなり時間が経過しています。もう三男には必要なものではないような気がするので、今三男はこれに対してどんな思い入れがあるのか、一度聞いてみようと思っていました。
デュエマと三男
不登校になる前に毎日のように友達と遊んでいたのがデュエマでした。デュエマのことで友達とトラブルになり、その後から不登校になりました。
カードゲームは楽しく遊ぶことができればいいのですが、トラブルもまた多いのが事実です。その中から自分はどうするべきか、どう振舞うべきか学びながら多くの子は乗り越えていくものだと思います。
トラブルにあい、三男にはそれ乗り越えるための時間が他の子よりも少し必要だったのかもしれません。
三男自身、以前から友達とのコミュニケーションの取り方には戸惑いがあり、三男の心のわだかまりは膨らみ続け、トラブルを機に徐々に引きこもるようになり、ついには起立性調節障害(OD)を発症してしまいました。
トラブルはあくまでも不登校になるキッカケに過ぎず、もしあの時のトラブルがなかったとしても、いずれ今と同じことになっていたとわたしは考えていますが、
本人がどうとらえているかはわかりませんし、わかったところでそのあたりは本人の問題として、わたしは三男のこころの傷が癒えるのを待ちながら、見守っています。
デュエマの片付けを開始するまで
放置されて半年ほど経過したので、三男に思い切って聞いてみました。
デュエマ、やらないの?ほこりがかぶってるけど(笑)
うん、もうやらないよ。
そう。ならこのカード、どうするの?
…売ろうかな?
いいの?また、やりたくなってまた欲しくなったりしない?
そうなった時のためにいるのといらないのを、ちゃんと分けて片付けるよ
おお、それはいいね。
デュエマをやらなくなった理由は教えてくれませんでしたが、必要なものとそうでないものを分ける作業は、三男のこころの整理にも役立つと思い、全力で片づけを応援することにしました。
片付けを開始しようと思ったら
カードが入っているボックスを開けて中身を一緒に確認してみると、
カードの他に、ガチャのプラスチックケースや、どこかでもらった壊れたピストルのおもちゃ、コロコロコミックの付録が開けないでそのまま、オセロのコマ1枚だけ、ハーモニカやリコーダー、折り紙、メモ帳などなど、なんだか訳の分からないものがドンドンでてきました。
とりあえずそこに突っ込んだ、らしきもの達が本来の自分の居場所に戻ることもなく、ごちゃごちゃになっている状態です。
感情移入したものを大切にするのはいいことだと思いますが、そのモノの本来の居場所を考えずに、大事だからという理由だけで適当に置いていくことは、大切なものが「ゴミ化」してしまうだけです。
そこが三男とわたしの価値観の違いというか、わたしがいつもイライラしてしまうところでもあります。
デュエマの片付けを始める前に、その「ゴミ化」しつつあるモノたちの片付けから開始しました。
三男に確認しながら捨てるものは捨てる、戻すものは正しい場所に戻す、そんなことで1日が終わってしまいました。
いよいよ片付け開始
次の日以降、カードを1枚ずつ確認して、必要なものとそうでないものを仕分けはじめましたが、進むときはどんどん進みますが、いったん手が止まるとまたずっとそのまま数日間放置されてしまいます。
体調に波があるため、気分が乗らない時は見るのも嫌になるみたいです。
こればかりはどうしようもないので、三男が動くのをじっと待ちました。
この作業が実に1か月ほど掛かりました(;^_^A
片付け終了
これはいらない、と言われたカードおよそ2000枚!
このほかに、これは取っておきたいと言っているカードが500枚ほど残っているので、カードが入っていたボックスは結局そのまま。場所が解放されたわけではなく今一つ私にはすっきり感はないのですが、これだけ処分するなら、まあいいか。
しかし、すごい数です。これが三男を悩ますトラブルになっていたものかと思うと、なんとなく切なくなってしまいます。
これは今後、わたしがせっせとフリマサイトで処分作業にあたります。
おわりに
時間はかかりましたが、とりあえず片付けることができてよかったです。割り切って片付けていたようなので、デュエマにまつわる三男に起こった出来事はある程度は飲み込むことができていたのかな、という印象です。
カードゲームは他にもまだまだたくさん種類があって、その人気は衰える気配はほとんどないようですね。ルールなど私には全くわからなくて、きれいなカードだな、くらいの感想しか持つことができませんが、
遊ぶときは、ぜひ相手を思いやって楽しく遊んでほしいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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