うめこの日記 

起立性調節障害(OD)と診断された三男との日々の記録

最後の運動会

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三男の小学校では、運動会の昼食は、子どもたちは持参したお弁当を親とは別々に教室で食べるようにしています。以前は気合を入れてお弁当を作らなければなりませんでしたが、近年はいつものような気楽なお弁当を子どもの分用意するだけでいいので、ラク好きなわたしにとっては気軽に鑑賞することができる、楽しい学校行事となっていました。

 

わたしにとっては長男から数えて通算12回目、そんな運動会も今年で最後となります。
家族にとっても、三男にとっても最後となる運動会のお話です。

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 今日は運動会

 

最後の運動会ということで、モチベーションが高まっていたからでしょうか、三男は朝7時に起きて定刻通り学校へ行くことができました。学校へ送って行くためにわたしが三男と出かけている間、担任の先生が気にして自宅にお電話をくれていたそうです。
 
ODの子は行事がある日は起きることができる場合があります心理ストレスから開放されると症状が安定してくるからです。
 
三男が出るのは徒競走、騎馬戦、5.6年生合同の組体操の3種目です。
徒競走は個人競技なので、いきなり当日参加でも問題はないですが、ほかの種目は団体競技のため最低限の練習が必要でした。ですが三男は朝起きることができないため、すべての練習に出ることはできませんでした。
 
先生は三男にストレスをかけないように、練習に出ることを強く要求してくるようなことはありませんでした。練習に出ることができた日に、先生はできるだけの対応をしてくれたので、三男は安心して運動会に参加することができたのだと思います
 
 
組体操は現在賛否両論ある中多くの学校で、取りやめ、もしくは縮小されてきています。三男の小学校も例外ではなく、兄たちの時から比べるとかなり縮小され、無理のないような構成となってきているとわたしは感じています。
 
先生からは安全を第一に考えているのでできる限り参加してもらいたい、と言われていた上での三男の参加でした。
 
 

徒競走と騎馬戦

 

徒競走

個人競技なので事前に練習ができなくても、自分の走る順番さえわかれば問題ありません。ですが普段一日のほとんどを家で座って過ごし、運動をすることもほとんどないため、体力の低下はやはり免れませんでした。去年までのスピードも勢いもなく、走り終わった後は肩で息をするような状態でかなり辛そうに見えました。
 

騎馬戦

当初予定していた騎手にはなれず、下の馬として頑張ることになりました。小さい体で一生懸命上の子を支えて走っていました。万が一当日参加できない場合は先生が三男の代わりに馬になって対応しようと考えていてくれたようです。
 

組体操

 
 
組体操の二人技や三人技は、先生が三男と組んでくれていました。こちらも万が一、三男が参加できなかったとしても、先生が代わりに対応してくれるよう考慮していただいていたようです。
 
組体操の後半になり、最後から二つ前のクライマックスの技で、三男が誰かに肩車をされて1人、全員の中心に立ち空に向かって手を広げていました。
 

ええええ??1人?!おおお!!いちばん上だ!!

 
とわたしはびっくり( ゚Д゚)!!他の子から比べると明らかに練習量が足りない三男が、あれほど目立つところに入るとは思っていなかったので、感動で涙が止まらなくなりました!!(写真を撮るのも忘れるくらい)
 
 
運動会が終わってから
 

お母さん、びっくりしちゃった 組体操で、あんなすごいのやらせてもらったんだね

 

うん、前日突然やろうって先生が言ってきたんだよ

 
前日練習に参加できた三男に、活躍できる場を先生は作ってくれたのでした。
 

ODの回復にむけて

 
ODは精神的な不安があると症状が悪化しますが、逆に精神的に安定すると、症状も和らぎ普通に生活できるようになります。わがままだとか怠けているとかでは決してありません。自分の力で何とかできるようなものではないのです。自分の感情のコントロールは大人でも難しいものですよね。負の感情はそう簡単にコントロールできるものではありません。
 
ODの子が普通に過ごすには、周りの方のご理解がとても重要です。誤解を受けやすい病気ですが、本人は一所懸命やっているということを、ほんの少しでもご理解いただけたら、それだけでも症状は安定していくのです。
 
 
運動会では三男の気持ちが良いほうに向いたので、元気に過ごすことができました。
先生のお気遣いがとても大きかったと思います。
そんな一日の小さな積み重ねが、きっと回復への道へと繋がっていくと信じています。
 
 
 
今日もお読みいただきありがとうございました。
 

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